ガス窯の燃料はプロパンガスが有利

ヴェーパーライザーの現状

昭和 50 年代、益子焼や笠間焼を焼くためにガス窯が普及し始めました。
当時、0.7 ㎥以上のガス窯にはブタンガスが主に使用され、気化装置であるヴェーパーライザーが必要でした。
当時導入されたヴェーパーライザーは、すでに交換時期をむかえています。そのころのヴェーパーライザーは、比較的安価でしたが、安全性向上のために複雑化し、導入コストが上がっています。
しかも故障しにくいため、交換時期をすでに経過しているヴェーパーライザーでも、依然として使用されており、故障の危険性が上がっています。

プロパンガスはメリットが多い

プロパンガスは一般的にヴェーパーライザーを必要とせず、ガス窯に直接気体で送ることができるので、簡単な設備で使用することができます。以下そのメリットをあげると、


1, 残量管理が簡単にできる
・自動切替調整器を使用することで、残量管理が簡単。
・ブザー音による残量告知が必要ありません。
2, 再液化の心配がない
・真冬の氷点下でもプロパンガスは気化するので、安全に使用できる。
3, ブタンよりも安い
・一般家庭でも使用されるプロパンガスは、現在ブタンガスよりも安価である。これからも続くと思われます。
4, 燃料使用量は変わらない
・ボンベ 1 本あたりの総カロリーは同じです(同一質量ではプロパンとブタンはほぼ同じ)。
5, 故障の心配がない
・自動切替調整器は電源を必要とせず、ボンベの圧力差を利用して予備側と供給側を切り替えているので仕
組みが簡単で故障しにくい。
などがあります。

プロパンガスのデメリット

プロパンガスにもデメリットはあります。
◆ボンベの本数が増えてしまう。
・プロパンガスは自然気化により気化する量が決まっているので、窯の消費量(バーナーの数)に合わせてボンベの本数を増やす必要があります。充分なボンベ数を確保しないとかえって気化効率が下がることもある。
逆に、現状の設備でブタンボンベが多い場合は増やす必要が無いこともある。
◆バーナーの炎をブタンのときと同じようにする必要がある。
・やきものは「炎の芸術」といわれます。プロパンとブタンでは少しだけ炎の性格が変わるので、合わせてあげる必要があります。
◆窯の大きさに限界がある
・設備後のデメリットではないのですが、ボンベの数を無限に増やせばどんなに大きなガス窯でも焼くことは可能です。しかしボンベスペースを広く取るので現実的ではありません。プロパンガスでは、おおむね 1.5 ㎥以下が適当な大きさといえるでしょう。

プロパンとブタンの物理的性質

プロパンとブタンの物理的性質

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