3種類のバーナーで炉内温度を均一化

陶芸用ガス窯に温度差はつきもの。
電気窯でも灯油窯でも温度差は発生します。
しかし、温度差が無ければ炉内雰囲気のムラもなくなり、仕損品は格段に減少するでしょう。
貴重な原材料やエネルギーを無駄なく使うためにも温度差の少ない陶芸窯は時代のニーズです。
当社は温度差解消方法として、バーナーの熱量を分散させることによって温度差解消をしています。

温度差は、なぜあるのか?

理由の一つに、窯の形があります。通常、ガス窯等は立方体ですが炎は球体なので隅々にまで熱が回りにくいのです。
ガス窯には小さなバーナーが複数配置されていますが、それらの炎は窯の中が高温状態になったとき、炎の持つ静電気でひとつの丸い大きな炎の塊となります。
ライターを左右の手にもって、炎を近づけると、くっついて一つの炎となってしまいます。
これと同じ現象が窯の中で発生します。
塊となった丸い炎を納めている窯の形は、角のある立方体です。棚板も四角です。
つまり、四角の箱の中に球体の炎があるので、熱が角々に行きわたらないのです。
窯の中心付近は温度が高く、角のほうは温度が低いことになります。
この現象は電気窯でも起こります。『陶芸の釉薬』の著者である大西政太郎氏は電気窯でこの現象に気づいていました。
ガス窯でこれを解消するためには、四つ角にあるバーナーの熱量を上げて、中心の熱量を下げます。
こうすることで中心付近の温度が下がり、四つ角の温度が上がるので炉内温度は均一化していきます。

前述のような理由から、ガス窯は温度の高いところがほぼ決まっているので、ガスの熱量を調整することで均一化をは
かることができます。
高い温度のところは熱量を少なく、低い温度のところは多くするという考え方です。(バーナーの熱量分散)
当社では温度の均一化のために、ひとつのガス窯で、3種類熱量の違うバーナーが搭載されています。

(バーナーが片側5本以上の場合)

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